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第二十三話 全国大会
団体は、東京の代表校に選ばれた。アクアリュウムの方は部長、船越先輩、宮部のグループだ。
個人は先輩ばかり、それでも一人ずつ選ばれている。一年は、残念、それでも選ばれたのはいた。
「あ、あった」
「噓?どれ?」
「俺の名前」
「キャー、豊田君、快挙よ!」
女子の先輩たちに抱き着かれてる豊田、赤くなってるのがわかる。
「だめだー」
「松はなー、むつかしいよなー、木村は?
俺は、あの、ボケの花が選ばれた。
「まじ、やったー」
「すげージャン」
そして、学校に戻ると。
「帰ってきたか」みんなが先生のもとに集まった。
「ほれ、さっき届いた、合格通知だ、開けるぞ」
一人ずつ読み上げられ、作品の写真が帰ってきた。
なんかカンドーもんです。
「では、団体の方な、部長、美香、一年だがしっかりなそれと船越男一人だ、しっかりサポート頼むぞ、三人ともがんばれよー」
「はい」「ありがとうございます」「がんばります!」
そのあと、維持管理の話をして、全国の作品をパソコンで見た。各店には、その店がある都道府県のしかはられてなかったから、ほかの学校のは見れなかったんだ。
「うまいな」
「さすが京都ね、迫力あるわ」
「フラワーアレンジは、関西がうまいね」
そんな話が永遠と続く。この後みんなが、みんな、何かに携わる形となったのだ。
そして、俺たち星周学園は一躍有名になってしまった。
薄暗い部屋、パソコンの灯りが座っている男性の眼鏡に移っている。
まずいですな。
パソコンの中から声がする。
でも子供の事ですからね、これぐらい大目に見ても。
そうです、運動部ではもっと活躍しているところもありますからな。
この際、大いに動いていただきましょう。
生徒会長、そういうことですから、後は頼みましたよ。
「はい、ありがとう存じます、失礼いたします」
ハ~と大きなため息をつき、席を立って、カーテンを開けた。
「快挙だな」
「文化部での功績、なんかうれしいですわ」
「運動部だけじゃないところを見せつければ来年も安泰じゃねえの?」
「それは大人に任せればいい、ただ彼は、ついてこれるか」
「あら、それは心外ですわ、生まれがどうであれ、彼は立派な後継者ですもの」
「そういうこと、成り上がり、初代なんてそんなもんだろ?俺らが心配することじゃねえよ」
「そうですね、それでは私たちは黙って見届けると致しましょう」
俺のパソコンを家族みんなで覗いていた。
「すごいわね、みんながなにかしらで動けるなんて、すごいわね」
「あれさ、名前なんかわかんないんだよ、もうびっくりでさ」
「すごい、きれい」
「ほかのは葉っぱばっかりだな、つまんねえの」
「すごいね、花がついてるの兄ちゃんだけだ」
「でもこれを枯らさないようにしなきゃ、これからがむつかしいな」
「そうなんだ」
まあ、ほかの花が咲いてくれた方がいいんだけど。
一週間後、搬送、全国から来るから、ほかの学校は泊まり込みで来る学校もあるのだそうだ。
ただ嫌なことはあった、SNSの書き込みだ、金持ち学校という事で、いろんな書き込みがありすぎて、部長たちはへこんでしまったんだ。
「貧乏部なのにな」
「知らないのはいろんなこと言ってくるさ、俺たちは俺たちの事をすればいい、それだけさ」
それと、結果はもう決まっているんだと書かれていたことだ。
「まあな、写真で決めるんだ、実物を見なくてもプロはわかるかもな」
「でも、あれから一週間の維持管理も見るなら、やはり、今の状態を見てほしいよな」
「とにかく、私たちはやれることを精いっぱいやりましょ」
「はい!」
各県で、ブースが組まれ、そこに飾っていく。
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