ピーターパンファースト

4/10
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
バナナは草から咲いた花だった。花弁の部分ではなく蕊(しべ)の部分だった。現在バナナは2期目(キャベンディッシュ)であり、1期目(グロスミッチェル)は菌に感染し、敬遠されている。3期目を人は期待するが、2期目に飽きているのか?と2期目は問うだろう。「つまりはだ。人類が次の時代に移行したい理由は腐る程あるんだ。あっははっ…僕の名はキャベンディッシュ佐東(さとう)。人殺しの理屈は通らない。一人殺すも二人殺すもだからな。刎殺は関係ない…。」まさかまさかのキャベンディッシュ佐東だったが、説得力に長けていて、私は時間を奪われていた。「キャベンディッシュ佐東…君はまさか光学兵器のスイッチを持っていやしないか?」2、3度殺した人間をそう取るのは間違いではないではないか?キャベンディッシュ佐東がそうなら話は早い筈だ。「あっははっ!察しが良いな。空輝…。君も同じさ。僕は5、6度君を殺したよ…。ほらっ…。」キャベンディッシュ佐東は徐ろに光学兵器のスイッチを取り出した。私は期待していて、刹那半の速度でキャベンディッシュ佐東の手を切り落とし、光学兵器のスイッチを手にしたのだった。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!