サプライズ!君に幸あれ

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 料理の評価も悪くないし、駅からもそこそこ近い。そうと決まればとAがレストランの予約をしてくれる。そうしている間に私はAとYと私3人のグループLINEにこのようなメッセージを送った。 「Yへ、〇日はとびっきりお洒落してきてね」  このようなメッセージを入れてしまうと勘のいいひとはサプライズに気が付いてしまうかもしれないが、必要なことだから送った。なぜなら今回予約したのはそこそこいいホテルのレストランだからだ。  元々の予定ではそこらへん歩いて適当に遊ぼう、くらいの予定だったのでスニーカーなどを履いてきてしまい、Y自身が肩身の狭い思いをするかもしれないからだ。ならいっそ少し悟られてもいいのでおしゃれをしてくるようにお願いをする。  そうしているとAがレストランの予約をしてくれたため、あとは当日の打ち合わせだけだ。当日レストランは12時に予約をし、Yには11時半に駅前に集合してもらう。私とAはやることがあるため11時に駅前に集合。  お互いやるべきことを確認し、お茶を飲んでその日は解散した。  そして当日、その日は快晴でこれならレストランから見える景色も素敵だろうと安心した。そして私は10時45分に駅前につき、Aを待つ。5分ほどしてAがやってきたため地図アプリで場所を確認しながらホテルまでの道のりを歩く。  まずやるべきことはプレゼントをレストランに預けることだ。Aに事前に確認してもらったところ、ケーキを出すタイミングでプレゼントを運んでもらうことが可能だそうだ。これなら私たちがそれっぽい袋を持っていていることでYにサプライズプレゼントを感づかれることもない。  そして11時10分に予約したレストランの前まで来たのだが、ここで一つ目の予想外の出来事が発生。なんとレストランが開くのは11時半からだ。
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