浮遊霊リリカ

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中学に入ってから仲の良かった子たちとちょっとしたトラブルになった。 キッカケは他の子の悪口だ。 ただ私はみんなと仲良くしたかっただけ。 『そういうのやめよ?』そう言った翌日、私は友達から無視されるようになった。 そして、クラスの中でしゃべる人は一人もいなくなった。 私がかばったその子も私と口をきくことはなかった。 イジメが始まり孤立してからも私は必死に耐え続けた。 でも中3の7月、すべてに絶望して首を吊った。 死ぬまでの時間はあっという間だと思っていたのに、考えていたよりもずっと苦しくて時間がかかった。 一瞬、死を選んだことを後悔した。 それぐらいの苦しさだった。 自然と涙がこぼれた。 意識を失いかけた時、まぶたの奥に両親の姿が浮かんだからだ。 でも、私の命の炎はその日をもって消えてしまった。 そして、私は空の上に昇って行った。 とはいえまだ私は浮遊霊のような身。 今のように自由に空の上と人間界を行き来できる。 だけど、ここに来られるのも両親に会えるのも今日で最後。 私が死んでから今日でちょうど49日経つからだ。 私にとっての運命の日。 49日目の今日、天国へ行くか地獄へ行くかその審判が下されようとしていた。
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