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そういうと、まもなくまた俺の体から にゅるっ と皿が出現した。
「あぁ、標準的な器からちょっと変わりましたね。かなりの深さがでてきました」
「おぉ…」
俺はその器を受け取る。その器の大きさと深さを確認した。
これならば、誰かと住んでもやっていけるかもしれない。
と、その時、
「やややっ、地震!!大きいですなっ!」
かなりの強い揺れ。
何かに捕まっていないと倒れそうになる。
ガシャンガシャン パリン ガシャーン
棚にある器が次々と落ちていく。
俺の手にあった器も床に落ち、粉々になってしまった。
「あぁー…。希少な器たちが…。商売できなくなっちゃうじゃないの!」
「俺の器! 俺の器が割れてしまった!! 俺の器はどうなっちゃうんですか!」
俺は焦って店主に言った。
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