第二話

2/2
前へ
/46ページ
次へ
『…どうして』 『言えないんだ…………………"これ"は絶対に。言えないんだ…!…………あんたに1つだけ…1つだけ言えることは…!あの子は…青木春はもうこの世にいないってことだ!遠い昔に事故で死んだのを私は見たんだ!!………………すまねえ』 頭が真っ白になった。 信じられなかった。 すると"また"頭痛がやってきた。 そう! また頭痛だ! まためまいだ! また…意識が…遠のく……! ああ!意識が…消えていく………! ごめんな…春… でも待ってろ… 君を…必ず救いに行く! …から。 (……………) 目が覚めると僕は自分の部屋のベッドにいた。 時計の針は昼の12時を指していた。 …よく寝たんだな。 そう思った僕は立ち上がり、支度を済ませ、君に…青木春に会いに行くために大学に足を運んだ。 だけれども。 その夏。君はどこにもいなかった。 そして、気づけば季節は春になっていた。 第三話に続く…
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加