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『…どうして』
『言えないんだ…………………"これ"は絶対に。言えないんだ…!…………あんたに1つだけ…1つだけ言えることは…!あの子は…青木春はもうこの世にいないってことだ!遠い昔に事故で死んだのを私は見たんだ!!………………すまねえ』
頭が真っ白になった。
信じられなかった。
すると"また"頭痛がやってきた。
そう!
また頭痛だ!
まためまいだ!
また…意識が…遠のく……!
ああ!意識が…消えていく………!
ごめんな…春…
でも待ってろ…
君を…必ず救いに行く!
…から。
(……………)
目が覚めると僕は自分の部屋のベッドにいた。
時計の針は昼の12時を指していた。
…よく寝たんだな。
そう思った僕は立ち上がり、支度を済ませ、君に…青木春に会いに行くために大学に足を運んだ。
だけれども。
その夏。君はどこにもいなかった。
そして、気づけば季節は春になっていた。
第三話に続く…
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