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第一話
アオキハルヘ。
僕は何度だって過去に戻って違う世界線の君を救う。
何度だって。
君を。
救う。
そして、今からの話はその前日譚だ。
(………)
僕はまだ青二才だった。
僕は子供の頃、この世界の主人公だと思っていた。
でも。
それは違った。
違ったんだ。
世界はそんな単純じゃなく、もっと上手く精巧に複雑にできていた。
―この世界には歯車がある。
誰かと誰かが助け合って生きている。
誰かと誰かが繋がっている。
…?なら僕は…
誰と。
繋がっているのだろう。
僕は一人だ。
そう思っていた。
でも、君は違った。
君は僕のただの幼なじみで、友達だった。
"あの日"までは。
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