ずっと見てる

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近くまできたのでドキドキしながら恐る恐るさっき男性が立っていた場所を影から覗いてみる。 そこに男性の姿はなかった。 よかった。 男性がいないのを確認して安心した俺は男性が立っていた場所に向かった。 そこに到着した瞬間、違和感の正体が、わかっ た。 再び全身に鳥肌が立ち血の気が引いた。 男性はガードレールと家の塀の間に立っていたのだが、そこは川が流れて人が立てる場所なんてなかったのだ。 そしてすぐ近くの溝に汚れた靴がひとつ落ちていた。 俺は恐怖に耐えられなくなり無我夢中で走り家に戻った。 その出来事を姉に話すと、家に入る前にお清め塩をまいてくれた。
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