探偵助手、長谷秋穂の事件記録

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 大学一年生の春、一人暮らしを始めた俺は、荷物を家に運び込んでいた。  運び終わると、部屋がダンボールだらけになった。その真ん中で立っている俺は、ある一つのダンボールに書いた文字に目が留まる。  “高校時代の物、色々” 「色々?何入れたっけ?」  そう呟き、俺はダンボールの蓋を開ける。そこにはノート、数枚の写真、そしてスマホ。その他諸々。  俺はこのスマホを見て、ある記憶が蘇る。  俺は高校二年生のとき、部活の先輩の記録を、小説にして書いていた。  だが、それを公開することはせず、そのまま閉じてしまい、下書き状態のままにしているはずだ。  そう思った俺は、スマホを充電器に差し、起動させた。  調べてみると、やはり書いたものが下書き状態のままで残っている。  俺はダンボール部屋の真ん中で胡座をかき、読み耽った。  これは二年前、俺が高校二年生の出来事。がいい先輩と、俺を含むたった四人の探偵部の記録。  ここから先は、俺が読んだ話の内容を、新たに修正したものだ。
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