第一章 百人一首で告白されました!?

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 》昼休み全員部室に集合!  花邑先輩からグループラインで集合がかかった。  そして昼休み。  弁当を食べながら、今日の朝にあったことを先輩が話す。 「ふーん。また百人一首が置かれたんですね。相当渚のことが好きなのかな?」  先輩が話し終わると、朝陽がサンドイッチ片手に疑問を抱く。 「朝、蒼から『百人一首の意味を調べてくれ』って連絡来たから驚いたわよ」  朝に花邑先輩がスマホを弄っていたのは、検索してたわけじゃなくて、穂村先輩に連絡していたのか。 「あれも恋の歌よ。あなたが好きです、って感じ。前と同じような意味ね」  花邑先輩は、やはりそうかと腕を組んだ。 「朝、最初に教室に来た人に何か違和感がなかったか聞いたが何もなかったようだ。だからおれの考えとして、犯人は昨日の内に百人一首を置いたんだと思う」  柊は考えることもせずに答えていた。あまり彼の言葉を真に受けないほうがいい気がするが。 「昨日?じゃあ一日の間に二回も告白したってこと?」 「そうだな。だから昨日遅くまで学校にいた人に絞って探そう」  花邑先輩の言葉に穂村先輩が驚く。 「ちょっと、それってすごい人数じゃない?」 「ああ。でも、百人一首の意味を知っている人となると絞れると思わないか?」 「まあ、そうね。急に百人一首の話題を出されたら犯人じゃない人は、は?ってなるわね」 「は?ってならず、挙動不審になった人が犯人ってことですね」
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