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『ほんとたまんないな…可愛い、可愛い、可愛い兄さん。後ろがさみしいの?…いいよ、僕にまかせて』
倉木は後ろの穴にやさしく口づけると、両手で割れ目を広げ、真っ赤な舌を差し込んだ。画面の中の俺ははげしく痙攣する。イスをきしませながら暴れるように身悶えした。
『い、あ、ああ、っぁは…んっ』
うねる舌が出たり入ったりするたびに、イヤイヤをするように左右に身をふるわせる。それはまるで、悪夢にうなされる少女のようでもあり、背徳の悦びを知った聖女のようでもあった。
舌は、そのままぱっくりと開かれたその縁を執拗になぞる。
先ほどまで倉木の口でもてあそばれていた二つのモノが丸くふくらんでいき、赤みを増した竿は生々しくそそり勃っていく。
画面の前で、俺は叫びだしそうだった。
『っはあ、もうクソ可愛いなあ。それ以上えっちなとこ見せないでよ。…最高にたぎっちゃうからさ』
倉木はローションを乱暴に手にとると、そのまま指先をぬらした。片方の腕で俺の腰あたりを上からおさえつけ、中指を肉襞にぬっとりとうずめていく。
自身の指で犯されていく俺を見下ろし、倉木は頬を不気味につり上げた。そして、そそり勃った先端を口にふくむ。
その瞬間、俺は女のような悲鳴をあげ、腰を小刻みにガクガクとふるわせた。
倉木はかすかに目元をピクリと動かす。けれど表情は変えることなく、何度かのどを上下させた。
俺は火照って汗の浮いた肌をふるわせる。
倉木がゆっくりと起き上がった。口の端を親指でぬぐい、黒くうるんだ瞳を俺に向けた。
『僕に咥えられていっちゃうとかさあ…人の理性をどこまで壊せば気がすむの』
息も絶え絶えの俺を、舌なめずりをしながら見下ろす。
『やさしく舐めてとかして、ゆっくりと愛し合う予定だったのになあ。そんな可愛い反応されたら、いろいろと狂うんだけど』
倉木はふたたびローションを手にとると、床にこぼれるのも気にせず、大きめのガーゼのような布をひたひたに濡らした。
その端を両手で持つと、達したばかりで敏感になった先端にかぶせる。
画面の中の俺は、また苦しげに喘いだ。
そんな反応をうっとりと見つめるこの男は、のどの奥で愉しげに笑う。
倉木は両手を左右に動かし、ガーゼで先端をこすりはじめた。俺はひときわ甲高く啼いた。イスがバランスをくずしてそのまま倒れそうになる。
『や、っあ、あああああああああああっ!!』
大きく開かれた両足は閉じることを許されず、逃げ場を失った体はどうすることもできずに倉木に嬲られつづけた。
倉木が手を動かすたびに先端から白濁がふき出す。
『これやばいよなあ。僕の手で気持ちよくなっちゃってんの、最高にエロすぎ』
強制的に与えられつづける快楽は、それから十分もの間、画面の中の俺を苦しめた。
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