踊り場の友情

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「ねえ、あのときなんで私のこと笑ったわけ?」  部活終わりの帰り道、勇気を出して瀬川に尋ねた。疑問符を浮かべる彼女に、4月のオーディション後の出来事を説明する。彼女は時間をかけてそれを思い出し、おずおずと話し出した。 「山野さんが落ち込んで見えた。から、励まそうと思って」 「はぁ!? どう見ても馬鹿にしてるようにしか見えなかったんだけど! もっと自然に笑えないの?」 「ふっ……」  瀬川は口の端だけ上げて、うっすらと奇妙な笑みを浮かべた。コイツを腹の底から笑わせられるのは、まだまだ先になりそうだ。
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