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気がつけば告白して、愁と話さなくなって一週間以上経っていた。
結局あの二人でお留守番の日、私は逃げた。
真姫ちゃんの家に泊まった。
真姫ちゃんに話を聞いてもらったけれど、何故か泣きながら怒られた。
もっとちゃんとぶつかればいいのにって。
確かに言い逃げして、愁からの返事すら聞かなかった。
でもね、答えなんて聞かなくたってわかっているんだよ。
ずっと一緒にいたんだよ。
愁が私のことを見ていないなんて、言われなくったってわかっていたんだもん。
決定的な言葉を聞きたくなかった。
だから、私は逃げたんだ。
こうやって距離を置いて、会わなくなって話さなくなって……でも私はまだまだ愁のことが好きだ。
簡単に忘れることなんてできなかった。
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