恋する気持ち

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「つーか、こっち向けよ」 「やだ」 「向けって」 「やだ」 「いいから向けって」 「やだっ!」  どんどん愁の声が低くなっていく。 「こっち向けって言ってんだろ!!!!」  ついにはそう怒鳴ると、私の肩を掴んで愁と向い合わせの形にされた。  聞いたことのない愁の声に、びっくりしたまま私は固まってしまった。  あまりの迫力に視線を上げられない。
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