34人が本棚に入れています
本棚に追加
「あはっ……! 顔赤い」
そう言って愁の頬を人差し指でつついた。
「るせーって。つーか返事は?」
そう言うと、愁は真剣な顔になった。
その表情に、とくんっと胸が高鳴る。
「かーえーでー? 返事は?」
「わ、わかってるよ!」
見つめられると、とにかく恥ずかしい。
それでも愁の顔をちゃんと見上げながら、ぼそぼそとつぶやくように伝える。
「あたしも……、すきっ」
「知ってる」
愁は嬉しそうにそう言うと、私の肩を軽く押して少し離れた。
最初のコメントを投稿しよう!