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その申し込みを受けるのは山本氏のパソコンだが、客のもてなしや対応は須田がやる。
来る人のようすも様々で、普段着でふらっと来る者、きちんとスーツを着て訪れる者、クシャミをしながら素手で骨董を触る者、マスクと手袋着用で、しずしずと眺める者、等々。
山本氏は、他人の借り物を見せているのではないからと、どんな者にも鷹揚に対応する。むしろ、先祖の所有物を皆に見せて役に立つのであれば、と嬉々としている。
クシャミで素手の者に厳しいのは須田の方で、そんな学生がいれば彼女の眉間にしわが寄る。
骨董の持ち主である山本氏が気にかけないので口を出すことはしないが、彼の後ろでいらいらと見守る須田に気づくような繊細さがある者とまるで意に介さない者とこれもまた分かれる。
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