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約1時間ほどの花火を堪能した。
「綺麗だったね〜」
「うん」
帰りは、人の波がなかなか収まらないから、しばらく
座ったままで居た。
「何か買って来ようか?」
「じゃあ〜カキ氷」
「ソフトクリームじゃないの?」
「今日は、いい!」
「分かった。味は?」
「イチゴ」
「OK」
撮った写真を見ていた。そして、綺麗な星と月を撮っていた。さっきは、花火が上がっていたから、気づかなかったけど、煙がなくなると星と月もとても綺麗だ。
すると……
「ね〜ね〜お姉さん! すっごく綺麗だね」
「何してるの? 1人?」と、声を掛けてくる2人組の男たち。
「彼氏がそこに居るから」
「ん? どこ? 居ないよ!」
「今、カキ氷買いに行ってくれてるから……」
「ふ〜ん優しい彼氏なんだね。でも、俺たちも優しいよ。一緒に遊ぼうよ」
「イヤです」
「どうしてよ! ホントは1人なんでしょう?」
「大声出しますよ!」
「ほう〜怖え〜! そんなこと言わないで遊ぼうよ!」と、腕を掴まれた。
「キャー! 痴漢〜! 助けて〜! 拓実〜! お巡りさん!」
「なんだよ! バカでけ〜声だなあ」
あまりの大声に、「なんだ? なんだ?」と人が集まって来た。
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