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今度は折原雄矢と宮崎紗織で両思いかどうかを測定する。五季はありえないというように疑いの目を二人に向けている。
読み込みが始まった。
……結果。両思い。
えっと。この場合はどうなるんだろう。
「どうだった?」
五季が身を乗り出して訊いてきた。
「両思いだった」雨宮が複雑な表情で告げる。
「ほら。言っただろう」満面の笑みの折原。
まんざらじゃなさそうな宮崎。
混乱してきた。そもそもこの問題の終着点はどこにあるのだろう。
「じゃあ、もういいかな」
折原が立ち上がろうとしている。
もういいのだろうか。折原の二人に対する感情はどちらも、容姿がいいとか遊びだとかそういう感情ではなく、恋人同士に向ける真剣な好意だ。
果たしてこの場合はどう解決するのだろう。
「これからもみんなで仲良くやっていくよ」
折原が腰を上げる。と、その動きを雨宮の言葉が止めた。
「ちょっと待って」みんなの視線が雨宮に集まる。「確かにどっちも本命に対する感情みたいだけど、だからってこのまま二股を続けるのがいいと思えない」
なぜ、と折原が訊ねる。
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