一話 デューク人間界へ行く

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一話 デューク人間界へ行く

ーーここは、別次元に存在する高貴なる存在が住む巨大な城、アルカディア。 エントランスから入ってすぐの部屋には、何段にも連なるシャンデリアが辺りを神々しく照らし。 辺りは季節違いの花々が植えられている。 いかにもおとぎ話のような内装である。 その中で3人の男女が、地球の人間たちについて、会議を開いていた。 「人間たちときたら! 森林破壊に、海中汚染、さらには資源の枯渇まで! このままですと、地球が滅亡するのも時間の問題です!」 玉座のような椅子に座る男女2人の前でそう叫ぶタキシードの男は、この3人の中で一番若いらしく、二人の顔色を時々伺うようにして話をしている。 男の名前は、ギルバート。 目の前に座る創造主たちの召使い的なヤツである。 彼は学校時代、かなり優秀であったにも関わらず、なぜか配属先がいわゆるブラック企業なみの就業時間、アルカディアで、 召使いの身同然に成り下がるくらい不運な待遇を受けていた。 それから、常にいつ退職届けを出すか伺っているのだが……。
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