第二話 デュークバイトする

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「戻れるかっ! つか、お前が俺アンチなのはよぉくわかった。」 デュークが先程の弱々しさとは打って変わって、またいつもの威勢のいい態度に戻る。 「そもそも! 創造主って名前なんだっ? 絶対わざとだろ! あれのせいで、めちゃくちゃ揶揄われるんだからな!」 「ああ、創造 主ですか? いや、だってデューク様、元々名前ないから。 デューク(侯爵)ってあだ名つけたの、かっこいいから、でしたよね? 日本語だと、やっぱ創造主かなって――」 「なってたまるか! どこの国に創造主なんて名前つけるんだよ! ったく、これだから元人間はセンスがない!」 「あ! 言いましたね?! さっきまで、その人間にコテンパンにやられてたくせに!」 「ぐっ」デュークが思わず黙る。 「お前の気持ちは、よぉくわかった! このままみっともないザマで、神界なんかに戻るもんか! ぜってえ、こんな世界滅亡させてやる!そして、石で殴り合ってた時代に逆戻りさせてやるっ!見てろよ あの日照り女にもそう伝えとけぇっ!」 デュークが意気揚々と歩き出す。 その背中を見ながら、ギルバートは心の中でつぶやいた。 石で殴り合ってた時代って、それはまだ滅亡できていないのでは――? 「お、お待ちください、創造主さま――」 「その名で呼ぶなっつってんだろ!!」
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