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「おうおう、創造主!!
元気にしてるようだなぁ!!」
突然しわがれた大声が聞こえたかと思うと、ガクの後ろから大柄な老人が現れ、ずかずかと部屋に入ってくる。
角張ったエラに、太い折れ曲がった眉。バーコードのように頼りない髪の毛に、今時珍しい褪せた水色の着物。まごうことなき、沖打 照義その人だ。
「ボボボスじゃないっすか」
「あんだぁ?
そのもやしみてえな返事は」
沖打が僕樹のような力強い眉をひくつかせると、ガクが代わりにニヤニヤして答える。
「たぶん、昨日の件のせいっすね。創造主さんはボスに怒られたから、怯えてるんすよ」
「なにぃ?」
「おい!!ガク!!」
真っ赤になるデュークを見て、全てを悟った沖打は豪快に笑い出した。
「だっはははは!!
いい歳しているのに怖いとは!!創造主じゃなくて、もやしだな!!」
そのやりとりに、ギルバートは、目を閉じて思う。
すみません、私が甘やかしたばっかりに。
もっと言ってやってください。
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