第四話 ボス

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「おうおう、創造主!! 元気にしてるようだなぁ!!」 突然しわがれた大声が聞こえたかと思うと、ガクの後ろから大柄な老人が現れ、ずかずかと部屋に入ってくる。 角張ったエラに、太い折れ曲がった眉。バーコードのように頼りない髪の毛に、今時珍しい褪せた水色の着物。まごうことなき、沖打 照義その人だ。 「ボボボスじゃないっすか」 「あんだぁ? そのもやしみてえな返事は」 沖打が僕樹のような力強い眉をひくつかせると、ガクが代わりにニヤニヤして答える。 「たぶん、昨日の件のせいっすね。創造主さんはボスに怒られたから、怯えてるんすよ」 「なにぃ?」 「おい!!ガク!!」 真っ赤になるデュークを見て、全てを悟った沖打は豪快に笑い出した。 「だっはははは!! いい歳しているのに怖いとは!!創造主じゃなくて、もやしだな!!」 そのやりとりに、ギルバートは、目を閉じて思う。 すみません、私が甘やかしたばっかりに。 もっと言ってやってください。
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