一話 デューク人間界へ行く

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「ごほん。 ――それで要約しますと」 ギルバートが返事を返す気がないと悟ったのか、ようやく真面目な顔で話を聞き出したデュークに、半ば安心しながら続ける。 「人間たちがこのまま突き進んでいけば、やがて地球はまた滅亡の一途を辿ることになります。 やっと第一人類に追いついたのに、このままでは……」 「させればいいだろ、滅亡」 「え」 「!」 「何だよ、二人とも。 ずっとそうしてきただろ? 民度の低い生物は、どれだけ高文明だろうが、早々に消えるべきだ。 恐竜の時みたいに、また隕石でも降らせれば――」 トントン拍子に滅亡に話が進んでいくデュークに、慌てて横槍を入れるギルバート。 「ほ、ホンキですかっ?」 「悪いか?」
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