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「ごほん。
――それで要約しますと」
ギルバートが返事を返す気がないと悟ったのか、ようやく真面目な顔で話を聞き出したデュークに、半ば安心しながら続ける。
「人間たちがこのまま突き進んでいけば、やがて地球はまた滅亡の一途を辿ることになります。
やっと第一人類に追いついたのに、このままでは……」
「させればいいだろ、滅亡」
「え」
「!」
「何だよ、二人とも。
ずっとそうしてきただろ?
民度の低い生物は、どれだけ高文明だろうが、早々に消えるべきだ。
恐竜の時みたいに、また隕石でも降らせれば――」
トントン拍子に滅亡に話が進んでいくデュークに、慌てて横槍を入れるギルバート。
「ほ、ホンキですかっ?」
「悪いか?」
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