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「はあ?!
俺が無力なわけないだろ!
人間滅ぼすなんざあっという間だ!」
ギルバートに火がついたのを見た後、天桜がにやりと笑う。
「じゃあ、その最強な貴方が下界へ行って、直接彼らを滅ぼしてきたら?」
「えっ?」
面食らったような顔になるギルバート。
そうきたか、でもさすがにデューク様は――
「いいぜ? やってやるよ」
「ええ?!」
「なんだよ、ギルバート。
お前も俺のこと力無いって思ってたのかよ?」
「いえ!滅相もございませんが――ですが、地球は――」
「この俺に二言なんてねえよ…っ!
滅亡させて、この日照り女にギャフンと言わせてやる」
そう言うなり、デュークが膝の上にかけていた、意味のわからない鎖が至る所につきまくったジャケットを羽織る。
いや、だっさ。思った以上にだっさ。
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