「呪言」

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くっそ、こうなったら……まとめて、呪ってやるからな! 覚悟しとけよ!! ──恨みが強く、霊体になった俺は、ケンジとタツヤがバイトをしているカラオケ店に化けて出てやることにした。 俺たちはバイト仲間で、ここで仲良くなったんだよなと感じると、幽霊になった今でも感慨深く思えた。 おまえら、少しは俺を思い出して、きっちりと悲しめや……! 遅番で夜遅くに受付カウンターに詰める二人をまずはビビらせようと、店の電気を点滅させた。 「おっ、なんだ!?」 「なんだ、急に電気が……?」 くくっ、ビビってやがる……。見てろよ、今からおまえらの前に現れて、思いっきり恐がらせてやるから……!
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