2022年ポッキーの日。

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「──で、颯斗はそんな短いモノよりこっちの長くて食べ応えのあるモノのほうがいいんじゃないか?」 湿ったようなじっとりとした低い声が、なぜか既に熱く昂っていた下腹部を颯斗へ盛大に擦りつけてくる。 食べ応えのあるモノって、もしかして……。 「ちょ、ちょっと! どうしてもう既にこんなことになってるんですか?! どこにもエロい要素なかったですよね?」 目を剥きながら颯斗は応えた。 「万年俺は颯斗欠乏症だから、颯斗を見ると欲しくなるんだ。颯斗が可愛いのが悪い」 「いやいや、俺、もう二十一ですし、全く可愛いとかそんな要素ないですし、そんなこと言うの翔琉だけですから!」 ぎゅうと下腹部を押し当ててくる翔琉に、颯斗は焦りながら必死の抵抗をみせる。 「そりゃ、俺以外が颯斗を可愛いなんて言ったら、即刻闇に葬る」 そう言った翔琉の表情に、颯斗の脳内ではゴッドファーザーの愛のテーマが流れ出す。 「そんなことはダメですし、そんな物好きはいませんから」 グレーの瞳が鋭く光り、颯斗の下腹部へも詰問するように翔琉の下腹部が布越しに擦り付けられた。 「ちょ、ちょっと……さっきよりももっと、ガチガチになってますけど」 「それはさっきも言ったが、颯斗の大好きなコレでポッキーゲームをやるためだ」 言うや否や、颯斗の手を自らの合わせに導く。 「さあ、開けて」 抵抗できないほど強い力で押さえられ、颯斗の手は自らの意志とは裏腹に翔琉のズボンの前を、これ以上なく膨らんだ昂りに注意しながら開帳していく。 ぼろんと飛び出したのは、相変わらず布面積の少ないえっちい翔琉の下着からはみ出した重量級の熱雄だ。 途端、颯斗自身の下腹部にも熱が集中してくるのがわかる。 少なくとも、その凶悪な翔琉の熱雄で今までアレコレされたことを条件反射で思い出してしまうくらいには。 見せつけるように翔琉は申し訳程度にしかない下着をずらすと、狂気を惜しみなく颯斗の眼前に突き出す。 「えっと……」 いつみても、何回みても凶悪すぎる翔琉のソレに、颯斗は酷く困惑してしまう。 しかし、翔琉は有無を言わさぬ圧でぶるんと逞しいそれを颯斗の唇へ擦り付けてきた。 「大人のポッキーゲーム、スタートだ」 艶然と笑むと、翔琉は颯斗の口腔へ潜り込ませてきた。 甘くもなく、細くもなく、短くもない、翔琉のおっきすぎる熱雄。 2022年のポッキーの日は、またひとつ颯斗の記憶の中へアダルティな思い出として刻まれたのである。 END
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