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「これ以上は、ダメ、です……翔琉のこと、もっと欲しくなっちゃうから」
すでにグズグズに蕩けた顔して、いやいやと左右に首を振った颯斗に、下腹部がぎゅっと熱くなるのを感じなかったわけではない。
それでも颯斗の意志を尊重したかった翔琉は、掌に爪が食い込むほどにぎゅっと拳を握り、自制する。
「──続きは、もちろん……期待、していいんだよな?」
乱れた呼吸を整えながら、そうして翔琉は少しでも平静を装って訊ねる。
すると颯斗は目許を少し染めながら首を縦に振った。
「……っ」
思わず翔琉は唇をぎゅっと噛み締めた。
ああ、もうどうして高遠颯斗という人物は、出逢った頃からずっとかわいい生き物なんだろうか。
今すぐ食べちゃいたいくらいだ。
すると辺りが次第に騒がしくなっていく。
「翔琉、とりあえず二人だけで過ごせる場所へ連れて行ってくれませんか?」
上目遣いに訊ねてきた颯斗に激しく同意した翔琉は、逸る気持ちを必死で抑えながら、気持ちは爆速で熱海まで車を走らせたのである。
そしてその夜、颯斗が用意していたのは食べられるチョコレートだけではなく、情事に使用するチョコレート味のセーフティグッズも準備していたことを知ってしまった翔琉は、興奮しすぎて、颯斗をぐったりさせてしまい、某テーマパークへ入園できたのが、閉園直前だったことをここにお知らせしたい。
☆数日遅刻してしまいましたが、颯斗sバースデー&ハッピーバレンタイン!!☆
END
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