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「すまない、颯斗」
心の底から謝罪すると颯斗の腰を支え、膝立ちをしていた翔琉へ傾ぐような体勢に整えた。
「え?」
戸惑う颯斗の左足を抱え、手際よくバニーな尻尾のついた黒ビキニへ通していく。
こういうのは相手に「おかしいな」と考えさせる前に行動したものがちだ。
心内では慌ててつつも、平然を装いながら両手を動かした。
瞬間、ぺちんと柔らかな颯斗の雄が翔琉の頬を弾く。
「……あ」
困惑した颯斗の声とともに、その雄は熱を帯びて硬くなっていった。
目の前で雄々しく育っていく様に、必死で宥めた翔琉の下腹部も、再びすくすくと窮屈な布地の下で育っていくのがわかる。
じっと颯斗の視線が不自然に膨らんだ下腹部へと注がれた。
ぐうっと天を仰いだ颯斗自身が、あっという間に先端を赤く染める。
隠すのがもったいないくらい食べごろに熟れていた。
でも、残念ながらミッションはまだ完遂されていない。
煩悩を押し殺し、腰を支えたまま、今度はゆっくり颯斗の反対側の足を持ち上げる。
「今度は右足だ」
ふるふると眼前で震える熟した颯斗に気がつかないふりをして、黒ビキニを手早く右足へと通していく。
風呂上がりの上気する体温の匂いと、海外アメニティブランドのボディソープの香りとが雄の匂いと色濃く混じった。
まるでラグジュアリーなドルチェのようだ。
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