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お腹の中のものが全て押し上げられる感覚。そしてぱんぱんに張ったお腹が痛い。
「大きく吐いて」
お腹痛い。
破ける・・・。
お腹がまるで風船のように割れる恐怖に襲われ、オレは言われるまま大きく息を吐いた。とその時、がつんとそいつの腰がオレの臀部に当たり、中でもそいつの凶器が奥深くに突き刺さるのを感じた。
「ひゃっ・・・っ」
オレの口から変な声が上がる。
ものすごい衝撃がお腹の奥底から身体を突き抜け、一瞬目の前が白く飛び、視界が歪む。
「挿入った・・・。ゆずくん、全部挿入ったよ」
気を失いかけてるオレに、そいつは嬉しそうにそう言うと。オレのお腹をそっと撫でる。
「凄い・・・この細いお腹の中に僕のが入ってるんだ」
そう言ってきゅっとそこを押す。
その途端走る衝撃。
「やめ・・・あぁっ」
身体がぞくぞくしてびくびく震える。
「気持ちいい?」
そう言ってまたそこを押される。
「ああっ・・・ぁ・・・」
押すなばかっ。
そう言いたいのに、オレの口からは喘ぎしか出ない。
「凄い・・・中・・・すごくうねって・・・このままでもイきそう・・・」
ぐっと眉間に皺を寄せ、そいつは腹から手を退けるとオレの腰を掴んでいったん身を引く。そして直ぐにまた身を沈め、そのまま抽挿を始める。
「あっあっあっ・・・」
腰の動きに合わせて声が出る。
気持ちいいのかなんて分からない。でも奥を突かれる度にお腹が張って痛い。なのに擦られた中はかっと熱くなってじんじんする。
腰を沈める度にぱんぱんと鳴る乾いた音がセミの声に混ざる。その音に紛れてぐちゅっと言う音も聞こえて、もう訳が分からない。
痛さと熱さと卑猥な音と、そして関係ない暢気なセミの声。
「ゆずくん・・・僕の名前呼んで・・・」
腰を動かしながら息を切らしてそう言うそいつに、オレのバカになった頭は従う。
「なり・・・」
「ちゃんと」
「かず・・・なり・・・」
その瞬間両膝をいきなり持ち上げられ、思いっきり体重をかけられる。
「あっ」
ずんっとさらに深く挿入ってきたそいつの昂りが何かにぶつかって、ぶっすり刺さったような気がした。その瞬間オレの視界は文字通り白く弾け、ブラックアウトした。
どれくらい意識を飛ばしていたのか、気がつくとそいつ・・・一成はまだオレの中にいて腰を動かしている。
気を失ってたような気がしたけど、一瞬だった・・・?
そう思った時、一成が小さく唸って腰を押し付ける。そしてブルっと身震いすると自身を引き抜いた。
ずるりとそれが抜かれると支えを失ったオレの身体は床に転がる。
終わった・・・。
気をやっていたのは一瞬だったと思ったけれど、外は陽が傾きセミの声はいつの間にか蜩へと変わっていた。
夕方・・・?
頭が朦朧として上手く考えられない。
今何時かと訊こうと何気なく見た一成に、オレはぎょっとなった。
一成はたぷんと重いゴムの口を縛ると床に置き、また新しいゴムを取り出したのだ。そしてそれを再び被せ始めたそこはまだ十分に硬度があって・・・。
・・・え?
見れば口が縛られたゴムは一つじゃなかった・・・。
「な、なり・・・」
思わず呼んでしまったオレを見て、一成は少し残念そうな顔をする。
「ゆずくん、起きちゃったの?もう少し寝てても良かったのに・・・」
そう言いながらまたオレの膝に手を伸ばす。
「でも起きてるゆずくんはかわいい顔を見せてくれるから、まあいいか」
そう言って慣れた手つきでオレの膝を抱え上げると、再びオレの中に挿入ってきた。
「ちょっ・・・なりっ・・・あんっ」
のっけからがんがん腰を使う一成に、オレの声が跳ねる。けれどそこにはもう痛さも違和感もなかった。
な・・・オレ・・・どうなってる・・・?
快感がオレの身体を支配する。
さっきまでのよく分からない感覚を、今のオレの身体は明確にそれを快感だと認識している。
一成が腰を使う度に中が擦られ、どうしようもないくらい気持ちがいい。それが止まらなくて、怖くて、オレは一成に抱きついた。
「やっぱり起きてる方がいいね」
そんなオレをしっかり抱きしめて一成が嬉しそうに言う。
けれど・・・。
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