綺麗な花火

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☆ ま、まさかのお誘いが来るとは露程も思いもしませんでした、はい。 そして急すぎるが故、俺は断ることも出来なかった。 俺が告ったあの子もこんな気持ちだったのかもしれない。 それなら本当に申し訳ないことをしたな。いつかは謝ろう。 しかし今は俺の心配だ。 俺は今、その完璧美少女と共に河川敷のとこに座って明るく賑やかに楽しむ人達を眺めていた。 無言で見ていた。 いやいや無言はキツいっすよお嬢さん! 何かあるから声かけてきたんじゃないのかよ。 それとも何?俺からの熱い告白を待ってるとか?……絶対ないのは百も承知だけど。 「えーと……そういえばキミも一人なの?連れのような人は見当たらないけど……」 沈黙に耐えれなくなった俺は適当に何か喋ることにした。 これが地雷じゃないことを祈っておこう。 どうせ友達か彼氏を待つ間、俺と無駄話でもして時間を潰そうという魂胆に違いないから。 「実はさ……長年付き合ってた奴に夏祭り前日にフラれちまってね……」 思っきし地雷だったぁあ! ごめんよ!その地雷埋め直すんでこれ以上空気重たくすんのやめてもらっていいですか! 「お兄さんは誰か待ってたりするのかい?」 「あっいやぁ、俺もキミと同じく彼女にドタキャンと同時にフラれちゃったんだよね……」 「え!マジっすか!チョー同類っすやん!」 何が嬉しかったのか、女の子はバンバンと俺の背中を叩き始めた。え?いじめ? というか、よくよく見たらこの子、服装乱れすぎじゃないのかね? これだと変な奴からナンパとか来ちまうぞ……俺はしないけどね。
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