綺麗な花火

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「あーしかし辛いもんっすね〜。これが失恋ってやつっすか〜」 少し強がり気味に彼女は無理に笑顔を作りながら、独り言のように夜空を見上げた。 「え?見た感じ何股もしてそうな遊び人(ビッチ)にしか見えないけど……」 「失礼っすね。これでもまだいろいろと未経験なんすよ!」 何だろう……未経験と聞いた途端何故か熱くなってきたぞ? 「そーゆーお兄さんはどうなんすか?元カノとはどこまでいった関係なんすか?」 失礼な。どこへでも行けなかった関係だよ。 「まあ俺は彼女を大切にしたい派だったから、そういう行為とかはしないことにしてたんだよねぇうん」 たった一週間程度の付き合いだとか恥ずかしくて言えないので、適当に誤魔化すことにした。 「うっは!童貞じゃん!マジ同類っすやん!」 また彼女は笑いながら今度は俺の肩に腕を回してきやがった。 こらこら、過度なスキンシップはやめなさい。好きになっちゃうだろ?
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