綺麗な花火

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夏祭りの夜、彼女から電話でドタキャンされた。 しかもフラれた。 いや、そもそも本当の彼女と呼ぶべきものでもなかったのかもしれない。 俺はもう二十歳過ぎだというのに未だ彼女が出来たことがなかった。 焦りに焦った俺は、もう誰でもいいから付き合いたいと思い、大学の大人しめで地味な女の子に告白した。 前から好きでしたと。 その子は断ることが苦手だったからか、とりあえずといった感じで「私でよければ……」と少しドライな返事が返された。 嬉しかった。 クズ思考な俺ながらもこの子ともっと仲良くなりたいと思い、近々ある近場の夏祭りに彼女を誘ってみることにした。 彼女「いいよ」←ドライな返事。 俺「やったー」←チョー大喜び。 夏祭り前日、結果この様というね……。
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