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嫌な予感的中
ふぅ。よし。行こう。
「み、美山さん」
「あら。眠そうだった雪田さんじゃない。」
「ほら行きましょ」
ぐいっ!
痛!なになに!?
「な、なんです?離してください!」
くっ。なんて力…!
私は、抵抗できずに、美山さんの思うがままに連れていかれた。
やっと手を離してもらえたのは、体育館裏に来た時。
美山「あんたさぁ、静かで、落ち着いてて、平和な高校生活を謳歌してるのかもしれないけど。私は。いや、私らはそんなあんたを好んでない。」
「え?」
そのとき、ゾロゾロと同級生が3人やってきた。
A「そーなのー。私もね?無理に暴力振るいたくないんだけど。由里の敵は私らの敵だかんね。」
B「だよねー、株下がるし」
C「でも感謝しなよね?由里があんたに構うこと自体、凄いことなんだからw」
B「ねー、こんな陰キャにwどうせ家でもネットにしか居場所が無いんだろうなw」
A「ふふっwってことで、まずはご挨拶のぉ…」
「くはっ!」
うぅ、足で蹴飛ばされた…!
「なん、で!?」
美山「さっき言ってあげたじゃん」
「違!私は貴方達に危害は加えてないのに…!」
美山「うーん、弱いから、かなぁ?お前には大して勇気とか無いでしょ?」
何が…弱いだ…私は、確かに弱いかも…
「でも!そんな理由で暴力なんておかしい!」
どんっ!
C「うるさいなぁ。サンドバックは黙っとけば?」
うぅ…くぅ…痛い…もう声も出ないよ…。
美山「もうこんくらいにすっかぁ。初日だしw」
B「いじめられっ子デビューおめでとw」
A「じゃあ…ね!!」
カン!コン!
「いった…」
缶蹴るとか…。
「なんなの…ほんとに…私は静かに目立たないように過ごしてただけなのに…」
「悔しい…悲しい…しんどい…潰れそう…」
今どきこんなイジメするなんて。ぽくないよ。まだ残ってるんだろうけどさ。
私はゆっくり立ち上がり、帰路に着いた。
嫌な予感、当たっちゃったぁ…
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