ボン・ノエル

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「えっ……?」  訊き返した俺の目の前で、ミーシャが後ろ向きでソファから床におりた。  逞しい上背が俺の両脚の間に強引に入りこんでくる。  そこからじっと見上げられて怯え、動けないでいると、俺のチノパンのウエストががしっと掴まれて、両脚から下着ごとズボンが素早く抜き取られた。 「ちょっ、ミーシャ……っ!」  抗議の声をあげても、間に合わないし届かない。  チノパンは床に捨てられたけど、何故か汚れきったドロドロの下着はミーシャの指に拾われて、空中でブラブラさせながら俺に向かって突き付けられた。 「いい匂いだ……マコトの、我慢汁と精液のやらしい匂い……」  目の前でわざと見せるように、ミーシャが通った細い鼻筋を布地に押し付けて嗅ぐ。 「や、やめて……汚いだろ、そんなの……っ」  驚愕していると、彼は更にパンツの布地を丹念に裏返し、そこにこびり付いている白い体液を赤い舌先で掬い取った。 「……っ!」  みっ、ミーシャがっ。  こんな綺麗な顔して、俺のパンツ舐めた……っ。  ショックで呆然とする俺の膝がぐいっと乱暴に掴まれ、左右に押し分けながらソファの上に持ち上げられる。  気がついたらお尻の穴と玉の裏を丸出しにしたような酷い格好をさせられていて、ひいっと悲鳴が出た。  そして、ミーシャはそのまま、俺のお尻の間に鼻先を突っ込んできて――。 「あっ、うそ、……うそっ、だめだ……ッ」  何が起こってるん、だろう。  ミーシャが、舌で掬った精液を、俺のお尻の穴に塗り込むみたいに擦りつけている。  チュクチュク音をさせながらひだをこじ開けて、穴の中の方にまで……っ。 「汚いからっ、離してっ、ひ……っ、こんな……っ、ダメ……っ」  長い髪の根元を掴んで、強く引っ張って剥がそうとするのに、彼の手が俺の腿を押さえつけたままビクともしない。  舌で出し入れされながら、自分の精液と、ミーシャの唾液で潤されたお尻の穴が、熱くてむず痒い。 「ンッ、ンン……っ」  肉厚な舌先が突っ込まれるたびに、ヒクン、ヒクンとお尻の穴でそれを締め付けてしまって、恥ずかしくて堪らないのに、また俺のちんぽが熱っぽく勃起し始めている。  俺、感じてる……っ?  お尻の穴、舐められて……?  嘘だ、もう、こんなこと知りたくない。  これ以上、ミーシャから気持ち良すぎるエッチなこと教えられたくない……っ。 「やめて、嫌だっ、ミーシャ、もぅ……っ!」  叫んだ時、ちゅぽん、と水音を立てて舌が抜かれた。  ミーシャが俺の勃ちあがった竿の裏筋にチュウッと大きな音を立ててキスする。 「んっ……!」  その口づけと、お尻の穴を解放された安堵に力が抜けた。  太腿を抑えつけていた手がいつの間にか離れて、ミーシャがこぼれ落ちる髪をかきあげている。  やめて、くれたんだろうか。  隠すように膝に腕を回して引き寄せようとした時、邪魔をするように両脛の間からひゅっと手が入ってきて、息が止まった。 「……っあ……!?」  驚いて下を見ると、ミーシャの長い中指が俺のお尻の中に入り、第二関節までずっぷりと埋まった。 「待っ……ゆ、び……ッ!?」  そんな場所を他人の指でまさぐられること自体生まれて初めてで、動揺が止まらない。  そうこうしてる内にも、舌でトロトロにされたそこに、指がゆっくり出たり入ったりし始めて、下腹部がうねるようなおかしな感覚に襲われた。  抜き出される度に切ない快感が走って、くすぐったいように疼く。 「ぬい、て……アッ」  ミーシャは俺の表情を伺いながら、今度は探るように指をうねらせ始めた。  それがある一点に来た途端……。 「アッ、ひ……っ!」  押し込まれて中からコリコリされると、無意識に情けない喘ぎが漏れるくらい、ちんぽの奥に気持ちイイのがジンジン響く場所があった。  怖い、ここ触られるの怖い……っ。  恐怖と快感がごちゃ混ぜになり、俺の喉から悲鳴が漏れる。 「ひぃっ……! そこっ、触らな……っ」 「はは……マコト、ここが好きなのか……初めてなのに尻の穴ヒクヒクさせて感じまくってる……」  揶揄されながら、今度は人差し指も一緒に突き込まれて、お尻がガクガク浮いて揺れるのが止まらない。 「あはぁア……っ、くるし……っ、広がっちゃう……お尻の穴、きもちいっ、あぁ……っ」  ミーシャは御構い無しに再び顔を俺の下半身に割り込ませてきた。  指で中をヌチュヌチュとかき混ぜられながら、俺の玉が一つずつ口に含んで舐め回され、竿が唇と舌で優しく責め立てられてゆく。 「ンあっ、両方っ、……むり、おしり、も、ふぁ……っ、」  お尻の穴はムズムズキュンキュンするし、でも、ちんぽへの愛撫は焦らすみたいなもどかしいもので、頭がおかしくなりそうだ。  肉の中の、たまらなく甘い感覚の走る部分を指先でクチュクチュ押し上げながら、ミーシャが顔を近づけて意地悪く囁いてくる。 「気持ちいいだろ? ……マコトはこんなトコまで大きくて、エッチだな……俺ので突き上げたら良すぎて泣くかも」  言われながらグリッとそこを刺激され、テレビの音を搔き消すくらい高い悲鳴が漏れた。 「んひぁっ……! はあっ、あっ……っやめっ」 「……なあ、一緒にベッドに行って、続きする? それとも、もう寝るか……?」  言われた後でペニスをねっとりと舐めまわされて、俺の脳味噌の中で理性の働く余地がなくなっていく。 「……。……しない……っ、も、無理……っ」 「あ……? 何だって……?」  わざとらしく聞き返した後、ミーシャの濡れた唇からトロリと唾液が垂らされた。  生温かいそれは、俺の鈴口の上に落ちて、その瞬間にゾクゾクッとちんぽに快感が駆け巡る。  舌で括れをなぞるようになすりつけてねぶられながら、まるで甘い蜜で責める拷問のように、俺にもう一度質問が繰り返された。 「なぁ、どうしたい……?」 「しな、……アッ!」  じゅるる、と音を立てて唇で我慢汁をすすられて、その濡れた恥ずかしい音で頭の中がいっぱいになる。  理性が壊れかけてきた所で、ふたたびお尻の中の指がむずむずとうごめき、存在を主張し始めた。 「……あふっ……! ソコ、やめ、……ちんぽ壊れるぅ……っ、」 「壊れたりしない。中からココを何度も押して、死ぬほど気持ち良くなるだけだ……なぁ、してみたいだろ……?」  もう俺はなすすべもなく、カク、カクと首を振って頷いていた。
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