非モテ君と恋愛処女さんの恋の行方

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ユミコ。高校入学。 高校生になってしまった。 周りは殆ど彼氏持ちが当たり前。 だから放課後、部活や教室でダラダラと喋る時間もあまり無くなってくる。 リア充相手に出来る私の時間潰しと言えば、アルバイトをする位である。 バイト先での出会いとか? あればいいなぁ、と思うけど、いつも私の頭には片想いの彼しかいなかった。 だから友人が何度男子を紹介してくれても、恋愛に発展する事はなかった。 中学の図書館で彼に志望校を聞かれ、私なりに考えた。 どうして急に志望校なんて聞いてくるのか? どうでもいい相手に急に志望校なんて聞いてくる? 雑談の途中で何となく、って場合はあるかも知れないけど、、 ぶつかった相手にまず、志望校を聞く? 私はまたそこから悶々としてしまい、小学校の「いつも君は、、」のセリフも相まって、私はまた勝手に判断する。 彼は私の事を見てくれてる?気にしてくれてる? いやいやいや、勝手な断定は良くない。 でも、、彼は確かに塩崎高校に入学している。 私を追って? いや、たまたまかも。 分からない。 しかし、高校生もとなると女子は一気に花が咲く。 化粧も覚え、髪の毛のお手入れなんかもかかさない。 私はずっと体育会系だったので、お洒落に疎い。 髪の毛をセットするのも苦手だからショートカットのままだ。 友人には「そんなんじゃモテないよ。」と言われるが、作った外側から好きになってくれる男子はこちらから願い下げである。 適当に遊ぶ、とか、何となく恋愛をする、とか、そういう融通の利かない所が、私の恋愛経験値が伸びない所でもある。 高校では彼は部活には入らなかった様だ。 また放送部に入って、せめて、彼の声だけでも聞こうと思っていただけに、非常に残念である。 今はクラスも違うし、ほんと見かけなくなった。 中学の図書館以来、避けられている様な気もするし、何だか不安。 もしかして彼女出来た? いや、そうだったとしても私は今自分の中にある「聞いてみたかった」事はいつか必ず聞いてみたいと思っていた。 適当な男子なら普通に声がかけられるのに、、いざとなったら、、、弱いの何のって。 でもせっかく高校が同じになれたんだし、そろそろけじめを付けなくては、、 私もいつまで恋愛処女してるんだって、話。 逃げて誤魔化してるだけじゃ、どんなことにもそうなっちゃう。 大事な事からは逃げてはいけないんだ。 せめてとにかくきっかけだ。 大丈夫!私なら、出来る! いつもの呪文をかける。 続く。
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