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四万十鎮守府提督補佐 退任
四万十鎮守府 提督執務室 時刻1000
「大本営より貴官の辞令が下った。」
その言葉の重さに伸びた背筋をさらに伸ばし、踵を合わせる
「
発:大本営海軍部人事局
宛:四万十鎮守府提督補佐 樋口晃一少佐
貴官は知識と経験を積み、十分な技量を持ち合わせていると認定し、3月31日付で教育期間を終えることを認める
」
こうして僕の長かった教育期間が終わった
「
また4月1日付で貴官を新設される天王山鎮守府及び他2基地の司令官を命ず
」
は?
いやちょっと待て
新米の提督に鎮守府1つに基地を2つ……??
上は何を考えているんだ
「よかったな、大出世じゃないか」
提督が嬉しそうに言う
「ま、まあ……、ところで天王山って…もしかして……?」
「あぁ、お前が住んでたところだな」
さらっと言うね、提督……
「あそこは最も新しい鎮守府と基地でな、めちゃくちゃすごいんだぞ」
さらに続けて言われる
「はぁ……わかりましたよ……
四万十鎮守府提督補佐っ!任期を終え天王山鎮守府他2基地の提督を拝命しますっ!」
海軍式の敬礼で辞令を受け取る
提督もそれを見て敬礼した。
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