古本屋

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俺は大学卒業後、なんとか就職することができた。 が、問題をおこし3年でリストラ。 近くの喫茶店でバイトしながらなんとか生活していた。 趣味は読書。 多くはないが本を買う金くらいはあった。 明日はバイトが休みなので普段は行かない古本屋に言ってみようと思う。 ーーーーーーーーーーーーーー翌日ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この古本屋、見た目はきれいとは言えないが蔵書数はすごい。 下手するとそのへんの図書館より多いかもしれない。 ・・・・・・選べないぞ。 本が多すぎて決められない。 迷っているとバイトらしき女性が近寄ってきた。 「なにかお探し?」 「あ、いえ、あのー、おすすめの本とかありますか?」 バイトだからわからないかな。 なんて考えてると 「これ」 ドササッ と本を三冊持って来てくれた。 「あ、ありがとうございます。」 「うん、280円ね。」 「え?」 「280円」 この子店主だったのか 「安くないですか?」 「280円」 「はい、、、」 「もう閉めるから帰って。」 といって店主は俺を店から追い出してシャッターを閉めてしまった。 変わったひとだなぁ と思いつつ帰宅。 その日の夜はうどんを食べて寝た。 そう言えばあの店主、なかなか可愛かったなぁ。
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