0人が本棚に入れています
本棚に追加
「物理的には・・そうですが、
私が最大値の魔力行使をすれば、ダリウス様を危険から守る、
回避はできます」
リセの魔力は攻撃より防御に強い。
他の魔女ではできない、時空を瞬間的にゆがめ、
銃弾の弾道や爆発などをそらす事もできる。
しかし、それを使えば・・・
1か月は・・<魔女ホルモン>が枯渇するので、
ほぼほぼ、寝たきりで魔力回復に努めなければならないが・・・
リセはこの新しい主人をじっと見た。
「おまえは首だ」
「はい、1週間後に退職します」
リセはよどみなく答えた。
そして主人の金の瞳をまっすぐに見た。
ダリウスとリセの視線はお互い譲らない状態になったが、
ダリウスはリセの引かない態度が理解できたようで
「はぁ・・・・わかった・・出かける」
そう言って、
リセに向かって、犬を追い払うかのように<立ち去れ>と手を振った。
「車を準備いたします」
リセは答えた。
最初のコメントを投稿しよう!