ファーストコンタクト

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「物理的には・・そうですが、 私が最大値の魔力行使をすれば、ダリウス様を危険から守る、 回避はできます」 リセの魔力は攻撃より防御に強い。 他の魔女ではできない、時空を瞬間的にゆがめ、 銃弾の弾道や爆発などをそらす事もできる。 しかし、それを使えば・・・ 1か月は・・<魔女ホルモン>が枯渇するので、 ほぼほぼ、寝たきりで魔力回復に努めなければならないが・・・ リセはこの新しい主人をじっと見た。 「おまえは首だ」 「はい、1週間後に退職します」 リセはよどみなく答えた。 そして主人の金の瞳をまっすぐに見た。 ダリウスとリセの視線はお互い譲らない状態になったが、 ダリウスはリセの引かない態度が理解できたようで 「はぁ・・・・わかった・・出かける」 そう言って、 リセに向かって、犬を追い払うかのように<立ち去れ>と手を振った。 「車を準備いたします」 リセは答えた。
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