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リセは食べ終わると<切り替えねば>と・・心に言い聞かせた。
ダリウスの行動は予測不可能だから・・・
この優しさも、こちらを油断させるための伏線かもしれない。
「手を洗ってきますが・・」
リセは立ち上がり、アイシングでべとべとになった手を見てから、
次にダリウスを見た。
リセの疑いの視線を感じたらしく、サングラスの下でダリウスが笑った。
「逃げないから・・心配するな」
リセの脳裏に、引き継ぎ書の<虚偽発言>が浮かび、再度ダリウスを見た。
「用心深いな・・まったく・・一緒に行くから」
そう言ってダリウスは、ベンチから立ち上がった。
リセはほっとした。
ボート小屋の裏手の水道で、リセは手を洗い、次にダリウスも手を洗った。
「さて、次は・・」
ダリウスが周囲を見回した。
遊園地は多くの子ども連れでにぎわい、明るい雰囲気に満ちていた。
色とりどりの風船売りや大きな観覧車、美しい木馬のメリーゴーランド
・・・リセは遊園地に来るのは初めてだった。
「おい・・手をつなぐのだろう」
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