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ダリウスが先に言ってくれたので、リセはおずおずとその手を握った。
「ああ、あそこがいいな」
ダリウスが目をつけたのは<ホラーハウス・お化け屋敷>だった。
「よし!入ろう!」
「え・・・」
リセが拒否の意味を込めて、ダリウスの手に力を入れて握った。
「ダリウス様、この場所は危険が・・」
「お前は俺を守れるんだろう・・ならいいじゃないか」
ダリウスはおもしろがるように正論を吐いた。
「ううう・・」
リセは返事もできず、ダリウスに引っ張られるようにホラーハウスの扉をくぐった。
中は暗い・・
ダリウスの手だけが頼みの綱のように感じる。
先ではキャー・・キャー、悲鳴が上がっていた。
その時、
いきなりリセの目の前の天井から
<骸骨、それも長い髪の毛付き>がさかさまにぶらさがって落ちて来た。
「ギャァー・・・」
魔女はどうしようもなく、ダリウスにしがみついた。
ダリウスは爆笑していたが・・
何回、悲鳴を上げたか、何回抱きついたか・・・
ほとんどリセはパニックに近い状態になっていた。
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