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秘書室
リセは秘書から書類の入っている紙袋をもらい、
すぐに近くの椅子に座った。
書類の余白には<極秘>のスタンプが押されている。
<ダリウス・エグモント>
属性は男性、20代後半から30代前半らしい。
年齢や誕生日は不詳。
王族の血縁者
ナイフ使いの達人
問題行動・・・きまぐれ、わがまま、女遊びが派手、
酒飲み、ギャンブル好き
突拍子もない行動、バカ騒ぎが好き。
予定が常に変更される。
<過去に数々の護衛をあざむき(虚偽発言もあり)、
単独行動をよくする。>
この一文には赤でアンダーラインが引いてあった。
彼の相当が、<とにかく振り回されて、苦労した>
という感慨が、にじみ出ている文章だ。
暗殺される危険が常にある。24時間警備は必要。
そこにも赤でアンダーラインが引いてあった。
写真がついていない・・リセはもう一度袋の中を覗いた。
写真が1枚・・クリップからはずれたのであろう。
取り出して写真を見た。
印象的な金の瞳、銀灰色の髪・・
優美な美しさを感じさせる顔立ち。
写真の裏側に、赤ペンで急いで書いたのだろう、
メモ書きがあった。
非公式情報・・・こう書いてあった。
<退屈すると、ナイフ投げの練習と称して、護衛を的にしてナイフを投げて遊ぶ。
<護衛が自分の意に沿わない行動をとった時、瞬時にナイフが投げられる。
<護衛担当者は、自分の身を守ることも必要!!!!!
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