ファーストコンタクト

2/3
前へ
/47ページ
次へ
その人は・・・ 金の瞳・・冷たいが強い光が灯っている。 何代か前に、エルフの血が入っている人なのだろう 優雅で美しい容姿。それもとびきりの極上ランク。 そして長めの銀灰の髪、少し紫のモーブ色がはいる。 額にかかる髪をうるさそうにかきあげて、 面倒くさげにその主人は言った。 「おまえは魔女か・・それもポンコツだな・・ 俺もなめられたものだな」 「はい、1週間よろしくお願いします」 リセは動じる事なく挨拶をした。 この主人はリセを下から上に視線を動かして・・・ 値踏みをしているようだった。 「ひと月に10日は<魔女ホルモン>が急激に低下する体質か・・ 仕事にならないと聞いたが」 「はい、貧血や頭痛、めまいがひどく、冬眠状態なるので・・ お休みをいただきます」 リセはまったく感情をいれず、説明をした。 自分の<取り扱い説明書>を、最初に主人にしておかねばならない。 「ですから、私の任期は1週間です」 「お前は俺より弱い。護衛が主人より弱くて務まるのか?」 ダリウスは小動物をいたぶる悪ガキのような調子で、疑問を投げかけた。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加