その後の現実

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「その、子どもができたら、私が10日間寝込んでしまうのも・・ 問題として大きいですから」 「うーん・・課題がいろいろ出て来るというわけか」 ダリウスは腕組みをして、うなずいた。 <だから、いろいろ面倒くさい事になるので、私は出て行きます>と リセは言おうと決心した時、ダリウスはリセの手を握った。 そしてリセの目を覗き込むように 「正式に妻として迎えると、俺の抱えているトラブルに、 巻き込まれるのは予想される。 だからおまえの安全を考えたら、もう少し時期をみたいと思っていた」 その後、少し考え込むと、 「もし、子どもが生まれたら・・ 女の子なら、継承権争いの対象にはならないな。そこはOKだ。」 ダリウスは自分で納得するように、うなずきながら 「お前の寝込み問題と育児の両立は、俺がなんとかすればいいだけだが、 魔女の赤ん坊の世話ができるか・・・自信がない。正直なところ」 リセはため息をついた。 リセの祖母は、産婆の仕事もしていた。 まだ年若い魔女たちの<望まない>妊娠と出産・・・ リセは、その手伝いもしなくてはならなかった。
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