2人が本棚に入れています
本棚に追加
邪神ちゃん「・・・なあ・・・ゆりね・・・」
ゆりね「ん? どうしたの、邪神ちゃん」
家の中へ入ろうとするゆりねを止めようとする邪神ちゃんだが、今回に限ってはシリアス的かつ、真剣な表情になっていた。
邪神ちゃん「二人に父親が何者なのか、言わなくていいのですの?」
ゆりね「・・・馬鹿ね、そんな事言ったって、あの二人が混乱するだけでしょ」
父親が何者かを言うべきじゃないかと思う邪神ちゃんではあるが、ゆりねは止める。今はまだ、それを言う時ではないと。
邪神ちゃん「まあ・・・確かに。言える訳がないわな。【アイツ】が・・・ゆりねの旦那、ゆりえと天馬の父親が・・・・・・【人間】じゃないという事を・・・・・・」
ゆりねの夫、ゆりえと天馬の父親の正体が【人間ではない】という事を口にする邪神ちゃん。それはいずれか語る事になるが、人間ではないというのなら、その正体とは・・・
〜???〜
???「主よ、例のターゲットは始末して参った。」
???「・・・そうか、やはり睨んであった通りだったな」
???「やはり、目的のためには必要な事でしたか?」
とある城の中にある事務室では3人の男がおり、何かあったのか、何やら物騒そうな話をしていた。
???「ああ。それにこのまま放置したらいずれ、【天界】だけじゃない、【人間界】や【魔界】【冥界】に大きな影響を及ぼす。だから、対処するなら早い方が言いだろう」
???「ふむ。裏仕事なら、拙者ら二人のような暗殺部隊は必要不可欠という訳か」
男3人の内2人はなんと、暗殺者であるらしく、そう思わせる程のオーラを周辺に放っていた。
???「今日の裏仕事はこれで終わりだ。各自、それぞれ元いた所に戻ってくれ。あとの事はこっちで何とかする」
???「はっ、ではそうさせてもらいましょう」
仕事を終え、自分の持ち場に戻るように伝える男。
すると、もう一人の男が残っており、こんな話をし始める。
???「時に主よ」
???「ん?」
???「しばらく落ち着きを取り戻してる今の内に、【奥方様】や【小童】に会っておくべきだ。いずれまた、急な事々が出る前にな」
【奥方様】【小童】という言葉を口にする男。この男は何かを知ってか、それらに会うべきだと伝える。
しかし、主は外を眺めながらこう切り出す
???「・・・今はまだ、その時じゃない。目的を達成するその時まで、会う訳には行かない」
???「ふっ、やせ我慢を。そう言っておきながら、本心では心配で仕方ないのだろう。他の目は誤魔化せても、拙者だけは誤魔化せんぞ?」
まだ家族に会うべきじゃないと言いつつ、本心を見抜かれてしまう男は振り向き様にため息をつく。
???「まあ・・・それもそうだな。久々に会って、気分転換するのも悪くない・・・か」
男が見つめる1枚の写真には奥さんらしき人物、それに抱かれている双子と思わせるような人物が写っていた。
???「あれから15年・・・いや、12年くらい・・・か。今更、俺が会いに行ったら、お前ならどう思う?・・・・・・【ゆりね】」
主と呼ばれているこの人物がゆりねの夫にして、ゆりえと天馬の父親。人間ではないと言われているようだが・・・果たして
その4へ続く(更新日不明)
最初のコメントを投稿しよう!