第4章 集まりし者達

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【ガシッ!!】 邪神ちゃん「な、何!?」 ゆりね「ほんと、ワンタパーンって読みやすいから楽よね」 振り向く前に尻尾を片手で掴まれる邪神ちゃん。いつもながらのワンパターンなため、ゆりねに阻止される事は目に見えていた。 ゆりね「さて・・・どういったお仕置きが必要かしら」 ニヤリと悪い表情になりながら笑うゆりねはどこからと思わせんばかり、フードミキサー、ナタ、チェンソー、ハルバード、トライデント等を出し、邪神ちゃんに近寄る。 邪神ちゃん「か、堪忍や、堪忍やでゆりね!!」 ゆりね「好きに選ばせてあげるから、遠慮しなくてもいいのよ? ふふふ」 お仕置きは免れない事を分かりつつも、台所に逃げようとする邪神ちゃん、しかし、ゆりねに尻尾を踏まれているため、もう逃げる事が出来ない状態になっていた。するとゆりねは何かを思い出し、ポケットからある物を取り出す。 ゆりね「あっ、そういえば、新しいアーミーナイフを買ったから、ちょうど切れ味を試したかったのよね」 邪神ちゃん「ひぃ!? それも堪忍してほしいですの!」 どこからと出される二本のアーミーナイフ。 通称【十徳ナイフ】とも呼ばれ、本来は軍隊生活において、食料の缶切り、栓抜き、銃などのメンテナンスで使われるものだが、使いようによっては鋭利な武器にもなる。 ゆりね「さあ、覚悟しなさい、邪神ちゃん!」 邪神ちゃん「お、お助けぇぇぇ!」 邪神ちゃんに振り下ろされるアーミーナイフ。すると 【ピンポーン】 アーミーナイフが振り下ろされる直前で鳴り出したインターホンを聞いたゆりね。それをそのままポイッと床に置きながら、玄関へと小走りしていく。 ゆりね「はーい」 邪神ちゃん「た・・・助かったですの」 突然のインターホンでゆりねが玄関に向かって行った事でほっとする邪神ちゃん。ゆりねがドアを開けると、見覚えのある人物達が複数現れる。 ミノス「ゆりねちゃん、みんなで遊びに来たよ!」 ゆりね「ミノス、それに・・・みんなも・・・」 最初に現れたのはミノスだが、他にも、メデューサ、ペルセポネ2世と行った悪魔、さらにはぴの、ぽぽろん、ぺこら達元天使と言ったほとんど顔馴染みのある者達だった。 メデューサ「邪神ちゃんは元気にしてましたか?」 ゆりね「元気も何も・・・また私にドロップキックをしようとしたけど、失敗してお仕置きをしようと思ってた所なのよ」 台所に青い表情になりながら倒れている邪神ちゃんに顔を向けるゆりね。その場には二本のアーミーナイフが放置されており、どんなお仕置きをしようとしてるのかはほとんどみんなは何となく想像がついていた。
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