プロローグ

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東京の神保町、そこにはいくつか古びたアパートがあり、家賃や光熱費や水道代、電気代等が安く、お手軽な一人暮らしをするにはうってつけでもある。 しかし、そのアパートではとある事が起きている。それは、ただ事ではない物音、人の悲鳴、生々しい血しぶきの後等と言った現象。 その実態を知っているのは、住んでるごく一部の者のみであり、住んでるアパートのほとんどの住人ですら知らないという。 そして、その実態は今の朝、すでに始まっている。 ???「あんた、本当に懲りないわね。何度言ったら分かるのかしら?」 ???「か、堪忍や! 本当に堪忍やで!」 ドアの近くに下がる人物とそれに近付く人物。その近付く謎の人物は日本刀を思わせるようなナタを持ちながらゆっくりと歩く ???「あれ程、クリアファイルに食べかけの物を挟めないでって言ったのに、これで何回目かしら?」 その人物は食べかけの物をクリアファイルを見つけたのだが、そのクリアファイルはお気に入りかつ、1年予約待ちの限定で入手すら困難であるらしく、それを食べかけの物で挟めた事で汚されたとの事により、かなりご立腹のようだった ???「ちょっ、ちょっとタンマ! 止めるんや! 止めっ…」 ナタを振り下ろすのを止めるように訴える人物。しかし 【ズバッ!!】 ???「ぎゃあああああ!!!」 振り下ろされたナタで体を真っ二つにされる人物。これにて終わり……かと思われた瞬間 【ドガン!!】 ???「あああああああ!!」 ドアが壊れると同時に投げ出される切断された体の半分、そしてもう半分の体も外に勢いよく放り出される 【ドゴンッ!!】 ???「ふぅぅぅぅぅぅ!!」 壊れたドアの向こうの遠くへ飛ばされた切断済の体を眺める人物。 そのナタは血が染まっており、壊れたドアには「FT」という文字がくっきりと浮かんでいた。そして、その人物は切断された人物の悲鳴に合わせるかのようにこう言う ???「…たー」 何かが始まるかの前兆なのか、その人物は怪しげな笑みを浮かべていた。 ???「邪神ちゃんドロップキック」 ???「アフター!!」 ???&???「はっじまぁるよー!!」
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