第8章 父と娘の再会

2/4
前へ
/48ページ
次へ
〜地下室〜 ここはゆりえと天馬が通っている学校。その校長室に隠されていた地下室は階を降りる毎に不気味さを増していく恐ろしい場所。 そんな所に一人の男と校長が話をしていた。 ???「やあ、ここにいたのかい?」 校長「なんだ、君か」 魔法陣の描かれた黒衣を身にまとう一人の男。 この男こそが18年前、愛輝夢達が壊滅させた悪魔崇拝組織【悪魔教団】の残党の一人でもある。 校長「ところで・・・彼は上手くやれるのかね?」 ???「もちろん。奴の血筋を継いでるお陰で、95%まで解放する事が出来たよ」 校長「そうか」 何やら怪しげな話をしているをしているようだが、話の内容からして、天馬の事を話しているのは明らかだ。 ???「あの時は君が僕達をスカウトしてくれたおかげで助かったよ。おかげで、僕の研究も捗ると言うものだ」 校長「なに、私は君達を見込んでスカウトしたまでの事だ」 18年前、確かに愛輝夢達によって壊滅された悪魔教団であったが、一部のメンバーは壊滅手前の所で世界各地へ逃亡、さらに10年の間、各地で同じ教団を作って活動していた。 しかし、四界同連盟を設立し、総務総大臣初代総帥へと就任した愛輝夢によって幾度も壊滅を強いられ、長い逃亡の末、辿り着いたのがゆりえと天馬の通う学校。 教団はそこに辿り着いた末、校長にスカウトされ、今に至るのだった。 ???「例の計画・・・今夜の23時頃には終わる頃だよ」 校長「ふっ、中々の順調さだな。これで我々【アンダーグラウンド】の住人が人間界を蹂躙する日も近い」 【アンダーグラウンド】 それは人間界、天界、魔界、冥界とは異なる世界の事だが、そこには強大な力を持つ【神々】【天使】【悪魔】【ヴァンパイア】そして【人間】達が徘徊しており、異常なまでの凶悪性、凶暴性、残虐性、狂気性を持ち合わせているため、リエールのような天界の神々や冥王ハーデス、邪神ちゃん達の住む魔界の王サタン、そして、エキュートの父であるヴァンパイア王ですら手出しする事の出来ない程の無法世界でもある。 ???「この世界がどうなろうが、僕には知った事ではない。僕はただ、この世界の滅びがもたらす結果を知れればいいさ」 校長「君は変わった人間だ。だが、君の望むならそうさせてもらおう、この私がね」 怪しげな笑みを浮かべる校長の正体は果たして・・・
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加