第8章 父と娘の再会

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ゆりえ「・・・・・・」 ミノス「ゆりえちゃん、寝ちまったな」 メデューサ「無理もないよ。16年も会えなかったお父さんとやっと会えて安心したんだし」 ぴの「ええ。それもこれも・・・どこかの誰かさんのせいですわ」 愛輝夢「だから、悪かったって言ってるだろ」 しかし、再会の喜びはいつまでもしていられる時間はない。 何故なら、1つは二人がゆりえと天馬が通っている学校に忍び込む事、2つは天馬を救い出し、悪魔教団を壊滅させる事、最後は校長を拘束し、警察に引き渡すと言う事等、様々だからだ。 ゆりね「そうは言っても・・・学校に侵入するにしても、色々と何とかしなくちゃいけないわね」 ゆりねはある懸念をしていた。【正門の鍵をどうするか】【侵入するタイミングはどうするか】【学校の中で何が起きているのか】【悪魔教団が学校のどの辺りに潜んでいるか】【敵の勢力がどれくらいか】等、問題は山積みだ。 そう考えると、愛輝夢はゆっくり立ち上がる。 愛輝夢「・・・その前に気になる事がある」 ぽぽろん「気になる事って?」 何か気になる事があるのか、愛輝夢は辺りを見回すと同時に押入れに目を向け始める。 愛輝夢「・・・この隠れ家に着いた時から、ずっと気配を感じていた・・・むしろ・・・この手で叩きのめしたい程にな」 押入れに向ける愛輝夢の目は今にでも暴れそうになるくらい鋭い眼光となり、周りの空気が一変し始める。 愛輝夢は匂いや種族による魔力の違いに敏感なため、誰の物なのか分かっていた。 愛輝夢は押入れに誰かがいる事が分かっているかのように声をかける 愛輝夢「・・・そこに隠れてるのは分かってる。いい加減に出てこい」 ???「くっ、バレては仕方がない」 押入れの中に隠れてるのがバレるてと観念したのか、引き戸を開ける人物。果たして、その正体とは・・・
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