第1章 あれからの物語

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ミノス「あたしはそろそろ行ってくるよ。それじゃ、また!」 ゆりね「ええ、気を付けて」 次の仕事へダッシュしていくミノスを見送りするゆりね。見送りが終わると、一度アパートの中に入り、着替えを始める。 ゆりね「あの時からずっと着ていた服だけど…サイズをほんの少し大きくしただけでも案外着れるものね」 ゆりねが着替えたのはゴスロリ。すなわち、ゴスロリファッションである。いつの頃から着ていたのかはさておき、長年着ていたせいなのか、ゴスロリを着るのはゆりねにとって当たり前となっていた。 ゆりね「あとは…うん。この方がいつもの私らしくていいわね」 ゆりねは左片目にあるものを付ける。それは白い眼帯。ゴスロリと白い眼帯、それは厨二病を表すもの、つまり、ゆりねは普段は母親、裏は厨二病というふうに振る舞いや服装を変えている。 ゆりね「さてと…そろそろ行こうかしら」 着替えを終えた後にバッグを持ち出すゆりね。そう、夕飯の支度の準備をするための買い物である。 買い物するだけなのに、厨二病風の服装で行くのはある意味でどうかと思うが、ゆりねにとってはそれが当たり前なので日常茶飯事でもある。
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