第1章 あれからの物語

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〜学校〜 その頃、学校ではある話題が広がっていた。 ???「……」 先輩男子A「お、おい、あの双子って…」 先輩男子B「げっ、最悪なタイミングで来やがった」 【先日の入学式に双子の内、一人の美少女が入学生代表になっていた事】【その女子に告白した男子の心は折れ、二度と立ち上がれない】【さらにその双子はある特殊な持ち主である事】 と言う噂。入学当初は憧れと言う想いを描いていた先輩男女達だったが、入学式日の出来事以来、その双子は学校中から恐れられた存在へとなっていた。 ???「はあ、だる…何で私達が学校に行かなきゃなんないの?」 怠そうな表情で愚痴りながら廊下を歩く双子の女子。彼女の名は【花園ゆりね】。 花園ゆりねの娘で、大学生時代のゆりねと同じ髪と目、細い身長を特長としており、周りには殺気立たせるようなオーラを漂わせ、周りを畏怖させながら睨みつていた。 ???「しょうがないよ、母さんが行けって言うんだし、行かなかったら俺達がしばかれる事になるからな」 そう言いながらゆりえの隣に立つ男子の名は【花園天馬】。ゆりねの息子にして、ゆりえの双子の弟でもある。目と髪はゆりねと基本的に変わらないのが特徴。基本的に人当たりがよく、周りの生徒からの相談を請け持っているのだが、ゆりねのドSっぷりがそのまま引き継がれており、キレた時の暴れっぷりは酷いものだという。 天馬「で、姉ちゃんに告白してきた先輩達、ふってきたんだ?」 ゆりえ「あまりにも必死だったから、罵声を軽く浴びせてやったら、凄い顔をしてショックを受けてたわ」 天馬「おーおー、相変わらず、えげつねえ事で」 ゆりえのいつもの行動に動揺の一つもせず、軽くヘラヘラと笑う天馬。そうこう歩いていると、校長室に辿り着く。 【コンコン】 校長「入りたまえ」 ゆりえ&天馬「失礼します」 校長室のドアをノックした後、中に入る二人。そこには少し痩せ細っている校長が立っており、二人を出迎えていた。 ゆりえ「それで、話とは?」 校長「ああ。突然で悪いが、君達二人にある事を頼みたくてね」 天馬「ある頼み? それって…」 校長に頼み事をされる二人だが、まるで何を言われるかを何となく分かっていたかのような表情になる。 そして、校長は答える。 校長「君達二人に…生徒会をまとめてもらいたい」 天馬「へぇ…それじゃあ、つまり」 ゆりえ「私達が生徒会長を務めろと?」 いきなり宣告された生徒会長任命の知らせ、果たして、校長の目的とは…
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