第2章 邪神ちゃん登場

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〜12年前〜 時を遡ること12年前、それはあまりの出来事だった。電気屋で書類のような物を眺めながら頭を抱えながら悩む店長と副店長がいた。 店長「・・・もう、電気屋もこの東京もおしまいだ」 副店長「もう、どうにもならないんですか?」 二人が抱える悩み、それは【国家侵略による商品高騰化】【流行の感染ウィルスによる店員激減】【客の足取りが悪い】等の様々な原因により、東京の電気屋は常に赤字続きと多大な借金を背負っており、倒産の危機が迫っていた。 当然、電気屋だけじゃなく、本屋や飲食店、雑貨屋等も同じ状況になっており、自体が深刻すると日本中の経済壊滅は免れないのは明白であった。 店長「仕方ない・・・店をたたむしか」 生きる希望を諦め、店をたたもうとする店長。しかし、【ある人物】により、日本中の経済が復活を遂げ、経済壊滅を免れると同時に日本中はかつての賑わいを取り戻す事が出来たのである。 〜現在〜 ゆりね「あれは【あの人】がいたから今の日本があっただけで、私は何もしてないですよ。」 店長「それでも、お礼を改めて言わせてください。本当にありがとうございました。」 自分は何もしてないというゆりねではあったが、実際、ゆりねも献身的に手助けをし続けてきた事もあり、ほとんどの都民達はゆりね達に頭が上がらない程救われてきたのも事実である。 ゆりねは店長にこんな事を聞き出す。 ゆりね「ところで、あれ以来、【あの人】はここに来てませんでしたか?」 【あの人】が電気屋に来てなかったか尋ねるゆりね、しかし、店長から返った返事は少し残念な答えだった。 店長「残念ですが、ここ数年程見かけてないので何とも言えません」 ゆりね「そうですか」 【あの人】というのはゆりねの夫であると同時にゆりえと天馬の実の父親の事であり、壊滅的な日本を救った人物の事なのだが、帰って来るのが遅かったり、場合によっては年に1度しか帰って来ない時があるので、その夫が現在、どこで何をしているのかは不明なのである。 ただ、確かなのは、ある目的のために全国を駆け回ってるというくらいなので、行方知らずなのも当然だった。 そうこう話をする内に怪しい影がユラリと潜め、ゆりねの背後を取っていた。
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